くるみんは、企業がどのくらい子育てをしやすい環境づくりをしているかを証明するマークのことだ。将来を見据えて転職しようと思っている人にとって、今後、出産や子育てをしやすい環境かどうかは非常に気になる部分だろう。
くるみん認定には3種類のマークがあり、それぞれ認定基準が異なる。2022年4月には、くるみん認定やプラチナくるみん認定の認定基準などが改正されている。くるみん認定されるための基準は複数あるが、中でも男性労働者の育児休業等の取得率は年々、基準が厳しくなってきている。現状、くるみんは男性労働者の育児休業等取得率のボーダーラインを10%以上から30%に引き上げること、そしてプラチナ、トライくるみんも同様に引き上げが検討されている。
プラチナくるみんとは、くるみん認定よりも高い水準で育児に関する取り組みをしていることを証明するマークだ。具体的には、男性の育児休業等の取得率が30%以上で、なおかつ男性の育児休業等や育児目的休暇取得率が50%以上という基準を満たしている企業が申請できるようになっている。
トライくるみんとは、2022年4月以前のくるみん認定の基準を満たしている企業に与えられるマークだ。くるみん、プラチナくるみんの認定基準の引き上げがきっかけとなり、新設された制度だ。現状、くるみんは10%以上の育児休業等取得率が求められるが、トライくるみんは改正前の7%を満たしていれば証明できる。また、トライくるみん認定を受けていれば、くるみん認定がなくても直接プラチナくるみんを申請できるという利点もある。